気を付けること
空撮を始めてから3年目になるが、未だに緊張するのが目視外飛行とロングレンジフライトだ。
島周辺などの自然観測の場合、どうしてもロングレンジフライトになる。
ロングレンジフライトの基準は人によって違うと思うが、MAVIC2の場合、バッテリー容量のことだけを考えると、最大でも片道5km程度といったところではないだろうか。
当然、気象条件(風向きや風力、湿度等)により大きく変わってくるだろう。
但し、機体と送信機との電波状況によって、それよりかなり短くなる場合もある。
電波状況はいつも一緒ではないし、飛ばしてみないとわからないというところもある。
少し電波状況が心配な日は、写真のような送信機信号ブースターを使用しているが、効果があるかどうか未検証だ。
送信機信号ブースターも利用している。効果があるかどうかはまだ検証していない。
注意
ロングレンジの飛行条件で最も考慮する点は、「風力」だ。
地上で3m/s以上ある場合、ロングレンジフライトはまずやらない。
風力階級で言えば3以上、葉っぱが絶えず動いている、軽い旗がはためく、それより強いと感じたら、潔くその日は諦める。
風力階級とは 風の強さを表すために定められた数。風の強さは風速によって毎秒何mあるいは毎時何kmのように速さで示されるが,風の強弱を風力階級で示すこともある。その階級は最も風速の小さい段階の風力を 0とし,順次 1,2,3,…,12までに分類する。
地表でそのくらいでも、上空に行けば行くほどより強くなる。
実際に地表から30mで飛行するよりも100mで飛行する方が燃費が悪い。
それだけ風の影響を受けているということだろう。
風がさほどでもない場合でも、なるべく「行き」が向かい風になり、「帰り」が追い風になるようなルートを計画するようにしている。
帰りが追い風になる方が、精神衛生上良い。
行き慣れたところなら、天気の良い日はこっちから、悪い日はこっちからとか、朝はこの方角から、夕方はこの方角から風が吹くということが予想できるはずだ。
写真は「Litchi」の操作画面。離陸地点から3,100m付近の島
初めてロングレンジフライトに挑戦した時のことは今でも忘れない。
頼りになるものは送信機に取り付けたiPadのみ。
送信機を操作したとおりにその映像が目に入ってくる。
まるで鳥になったかのような感覚だ。。
だから、リアルタイムな情報が画面で確認できなくなった時の恐怖感は計り知れない。
これは、ドローン操縦者にしか分からないだろう。