ピーヒョロロッロッロ…
んっ!やつか!
しばらく、離陸を見合わせる。
離陸地点付近上空にトビが旋回しているのだ。
彼らは気流をうまく使い、ほとんどはばたくことなく、上空から獲物を狙っているのだ。
まさに省エネ飛行だ。
獲物を見つけると矢のごとく急降下し、捕らえる。見事だ!
トビはドローンの天敵なのか?
特に春から夏にかけてのトビには要注意だ。
なぜなら繁殖期だから。
この時期のトビは神経質、かつどう猛になる。
他の時期のトビはドローンに興味を示すが、少し旋回したあと、すっといなくなることが多い。
繁殖期のトビには結構追い回される。
こいつからどうしたらうまく逃げることができるのか未だに苦慮している。
2次元的に逃げるのには到底敵わないだろうし、急降下するのも得意だろうからまず逃げられない。
では、急上昇してはどうか。でもやったことはない。
目視飛行であれば、彼らの位置を確認できるので、なんとか対処ができそうだが、目視外飛行で遭遇した場合、まず対処不可能だろう。
目視外飛行で一度だけ画面に映りこんだことがあるが、その時はすぐにゴーホームをかけた。
機体は何事もなく帰還したが、正直ヒヤヒヤした。
トビ以外にもカラス、カモメ、その他渡り鳥の大群等、上空には危険なものがたくさん飛行している。
彼らの捕食本能に火が付けば、一巻の終わりだ。
トビ対策として唯一やっていることと言えば、釣り人が多く来ている周辺から離陸しないこと、近づかないこと。
経験上、釣り人が多く来ているところにはトビも多く来るということが分かった。
恐らく、撒き餌で寄ってきた魚に反応しているのではないか。
カラス | 春から夏にかけてが繁殖期。 縄張り意識が強く、不用意に巣に近づいた人間や動物への威嚇や攻撃をする場合がある。 基本的に、まず鳴き声による威嚇をし、その後、相手の頭上近くまで舞い降りてサッと上昇する行動を繰り返すことが多い。 |
カモメ | 春から夏にかけてカナダ西部やアラスカで繁殖をし、秋から冬にかけて日本や中国大陸に飛来して越冬する。 群れで行動することが多いので、飛行コースによっては注意が必要。 |
何にせよ、生き物だからどのような行動に出るのか全く計算できない。
攻撃されそうな気配を感じたら、速やかに撤収した方が良いと思う。
皆さんは鳥対策、どうしておられますか?